自分がどう見られたいのかがわからん話


唐突だけど、私は身長が168センチあり、

かなりがっしり体型である。


これは成長期があってぐんぐん伸びたわけではなくて、

小さい頃から周りの人より10センチくらいは身長が高かった。


先に言っておくが、私は別に身長マウントが取りたいわけではない。


身長が周りよりも大きいと、それに比例して

体重も重い。今考えたら、当たり前の話だけど、

その当時の、私にはそんな思考力もなく、

みんなよりも体重が重くて、太っているという意識しかなかった。


そもそも最初は、私自身も太っているとは思っていなかった。

身長が高いだけで、体自身は普通だと思っていた。

けれど、年中・年長の頃、クラスにいた男の子たちにデブ、ぶた、太っちょ、と馬鹿にされて、

先生にも助けてもらえなかった。

(先生には嫌われていて基本的に無視されてたのだけど、その話をすると長いので、ここでは割愛)


そのおかげで、園に行くのが毎日嫌で、泣きながら行っていた。


小さな頃にされた容姿の否定はずっと心に残ってるんだなあとここ最近本当に思う。

小学校に上がってからも、低学年までは、そういうことを言われて、足が太い、体がでかい、腹が出てるetc…


きっとそういうことを言ったあの子は、覚えてないだろうし、

時がたって同じ塾になって話しかけてくる子もいたけど、

正直、小さい時にそう言ってきた子たちのことは今も苦手だなあ。


容姿を馬鹿にされた話に加えて、

体が大きいことで、小さい頃、女の子として扱われなかったことがある。


身長が高いから、体が大きいから、という理由で、

男の子のグループに分けられたり、

周りの子よりも重いものを持たされたりした。


小学校の時、英語の授業で、

男女ペアになって立ちながら英語でお互い挨拶してから、握手をしたら、座りましょう

っていうのがあって、そこでペアになった男の子と挨拶を交わして握手をした時、

「手、でっか(笑)、お前女ちゃうやろ(笑)」

と言われた。

まあまあ大きい声で、周りの男の子も笑ってた。

女の子も笑ってた。恥ずかしかった。


たらたら書いてしまったけど、こういうことが日常的にあって、自分を女の子/女性として扱う人は周りにはあまりいなかった。

親に相談できたかもしれないけど、恥ずかしくて何も言えなかった。


自分は女の子じゃないのかなあ、あまり女の子らしくしちゃいけないなあ、あんまり脚も出さないほうがいいなあ、あんまり髪の毛を伸ばさない方が、括らない方が、カチューシャとかつけない方が、スカートも履かない方が、おしゃれなお店に行っちゃいけない、ヒールも履けない、自信がない。


小学校高学年くらいから、そういう想いでいっぱいになって、

心と体の性別は一致しているけど、

社会的な性別を女性として認識されたくなくなった。

でも、男性として扱われたいわけではないし、

男性になりたいわけでもない。

化粧もするし、下着も女性用だし、トイレも女性用に入る。


でも服は、いつもメンズのものを選んでしまう。

スカートも最近、履けるようになったけど、

それでもまだ、心のどこかで、なんで女性らしい格好してるんだろうって思うこともある。


トランスヴェスタイト とか、クロスドレッサー とか、見てみたけど、

私はずっと異性装がしたいわけではない。


なんなのかよく分からない。


そして、自分にとっての恋人 と言われると、異性 を最初に連想するから、きっと異性を好きになる確率の方が高い。


ますます意味が分からん。


女性であることに、違和感はないけど、

女性らしく見られたいわけではない。

男性になりたいわけでもない。

男性の服をかっこよく着たい。

でも、かわいい顔になりたいし、彼氏も欲しい。


ただ、小さい頃に周りにいた人たちからの、

言葉や態度、扱いが、今の自分のこの感覚に影響を及ぼしていることは確かだと思うし、

だからと言って、恨んでいるわけではないけど、

生きづらいなあと思ってしまう。


人のせいにしたいわけではないし、自分の勝手な被害妄想もあるかもしれないけど、

自分にとって生きやすい環境を作りながら、

生きていきたいなあと。

自分に対してそういうことができるようになったら、

他人を想うこともできるのかなあと思う。


みんな、ほんと生きてるのすごいよね。